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【Small Talk】カラフル

  • 執筆者の写真: ケイリーパートナーズ
    ケイリーパートナーズ
  • 4月24日
  • 読了時間: 2分

更新日:5 日前


春の訪れとともに、単調だった日常の風景がパレットを広げたように色鮮やかになってきた。

見慣れた通勤路や庭の片隅に、思いがけず咲き誇る花を発見し、「こんなところに咲いてる!」といつも目を奪われてばかり。


以前、高齢者サロンで頂いたシクラメンが、いよいよ花期を終えた。

冬の寒さに負けず逞しく咲き続け、私の日常を何ヶ月も彩ってくれた。


自他共に認める「枯らし屋さん」の私。

もし植物に相性というものがあるなら、名前をつけて友達のように仲良くすることで、きっとその気持ちに応えて、元気に育ってくれるのではないかと考えた。


そして「シクラメンのかほり」にちなみ、「布施さん」と命名。

早朝の弁当作りも、夜の大量部屋干しも、「布施さん」はいつもそこにいて、ただ静かに私を見守ってくれていた。

疲れているとき、その鮮やかな存在が目に入るだけで心が癒された。 

寒さの中で凛と咲くピンクの花を見つめながら、高齢者の日常を静かに彩っている「布施さん」達に思いを馳せた。

私のズボラな管理にもかかわらず、長い間そばにいてくれて本当にありがとう。


冬の終わりに、道の駅で値下げしていたチューリップの球根を購入した。

何色かの表示もない「お楽しみ袋」のような球根セットを、どんな花が咲くか分からないまま土に植えた。


そして今、地面から顔を出しているのは、想像以上に鮮やかなALL赤のチューリップ。

その色彩に、なぜか「不死鳥コンサート」で美空ひばりさんが身にまとっていた赤いドレスを思い出し、迷うことなく「ひばりさん!」と名前をつけた。

春風に身を委ね、まるでリズムをとっているような「ひばりさん」は、優雅でしなやかに、今日もそっと佇んでいる。


令和も平成も飛び越えて、発想がなぜか昭和歌謡。

あの頃、どれだけ祖父母と一緒にテレビを見ていたのだろう。

当時の演歌だって、今もなんとなく歌えてしまうのがちょっと可笑しい。


幼かった日々の体験が、思いがけない瞬間にふと浮かび上がってくる。

カラフルな記憶が、まるで陽だまりのように温かく心地よい。

そんな穏やかなひとときだった。



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