こんにちは。
このSmall Talkでは、暮らしの情報や、日々のちょっとした気づきや学びなどを綴っていけたらと思っています。
第1回目は、「青い窓」の紹介です。
福島県郡山市の民間団体「青い窓の会」が発行している児童詩誌で、1958年5月、郡山市の詩人・故佐藤浩さんら同人4人で創刊されました。
高度経済成長期に子供の遊び場が減るなか、子供の豊かな感性や言葉を大事にしたいとの思いで始まったそうです。
佐藤さんは若くして失明し、目に見えないものの大切さを訴え、生涯を通じて児童詩の普及に励みました。
「子供の夢の青い窓」
という、ラジオ福島の長寿番組があります。
子供達が自作の詩を朗読し収録したものに、佐藤さんが感想を述べてくださる内容です。
当時、私は小学4年生で、その収録に参加する機会がありました。
小学校の放送室。
緊張しながらマイクに向かいました。
後日、番組を録音したカセットテープを頂き、初めて聞いた自分の声。
違和感と恥ずかしさのなか、佐藤さんからの言葉がとても温かかったのを覚えています。
2008年に佐藤さんが逝去され、11年東日本大震災など、その後、何度も活動の危機に直面。
しかし、定期購読者や地元企業などの支援により、今年5月に創刊65周年を迎えました。
現在は奇数月に、県内外の幼児や小中学生から募った詩を掲載し発行しています。
主に県内小中学校や図書館、「青い窓」事務局がある菓子製造業の「柏屋」の店舗でご覧になることができます。
喜怒哀楽を全身で味わっている子供達。
詩を読んでいると、懐かしさと共に、忘れていた幼い頃の自分に出会う瞬間があります。
思い出す出来事は、決して楽しいものばかりではないかもしれません。
でも、その時のどんな自分も全て、今の「私」に繋がっていると思うと、愛しさと感謝の気持ちでいっぱいになります。
最新606号の表紙は
小学3年生
鈴木孝志朗君の詩
「きゅうり」
子供達のキラキラした世界に触れて、
皆さんも癒されてください。
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